#電子のブログ

仕事したくない外資系 IT エンジニアの雑記

【体験談】人生初。胃カメラ (内視鏡検査) をやってきました

自由電子さんは 20 代です。健康診断に胃カメラの項目が加わるにはちょっと早いお年頃。
そんな私ですが機会あって先取りして胃カメラを飲んでくることになりました。
どんな経緯か、つらいといわれている胃カメラがどんなものか。そのあたりを私の視点で綴ります。今回はそんなお話。

なんで胃カメラ検査することになったの?

7 月の頭からみぞおちに違和感があります。今もあります。そして発作的に痛みます。たまーにですが作業を中断して堪えなければならないくらいの大きい痛みがきます。
そして大きい痛みは寝起き (というか痛みで起きる)、18 時頃などがメインで、あとは発作的に痛むような感じです。
最初は病院のオンライン診療を受けて逆流性食道炎とかだと思うからと胃薬を処方していただきましたが、全然役に立たず。2 回目のオンライン診療の際に 「胃カメラ、やりましょっか」 と提案をされました。
あの手この手で回避しようと医者と会話をしたのですが、「薬でよくなったとしても念のため見ておきましょう」 ということで泣く泣く検査をすることになりました……

話の中でさらっと出てきたオンライン診療ですが、私が行ったのは CLINICS (クリニクス) というアプリで医者とテレビ電話をするというものです。

clinics.medley.life

薬は家に郵送していただくか、処方箋を郵送対応している薬局に FAX していただいて薬を自分で取りに行くかを選択することができます。
病院は徒歩圏内にありますがコロナ禍のためオンライン診療を推奨。そして幸いにも私の家の周りには徒歩 5 分圏内に処方箋の FAX 受領に対応している薬局があるとのことなのですごく重宝しています。
今の家に引っ越してきてから、内科系は全部オンライン診療だったので、実は今回の胃カメラ検査が初の通院ですw

あなたの胃の中、鼻から見るか?口から見るか?

よく聞くのが 「胃カメラは鼻からやると楽」 ということ、そして 「胃カメラはつらい」 ということです。
オンライン診療後、別途看護師から電話があって説明を受けました。

  • 胃カメラは口からと鼻からを選べる。
  • 希望があれば鎮静剤を使用することもできるが、鎮静剤を使ったら 1 時間は病院で寝てもらう。
  • 鎮静剤を使ったら午前中は運転とか精密作業は控えること。(検査は 9 時から実施しました)
  • やってないところもあるけど、当病院では鼻からの胃カメラの場合でも希望があれば鎮静剤を投与する。
  • 鎮静剤を使うかどうかは当日言ってくれればすぐに対応できる。
  • 結果によっては生検 (細胞の一部を採取して検査する) を行った場合、少なくとも 30 分は病院で寝てもらう。
  • 19 時までには食事を済ませて、それ以降は前日は水だけ。当日はコップ 2 杯までなら水を飲んでよい。
     (お茶もダメと言われました)
  • 鼻や口を拭くためのティッシュは絶対あった方がいい。


ざっくりまとめると胃カメラは以下の 4 択を選べるようです。

  • 口から + 鎮静剤なし
  • 口から + 鎮静剤あり
  • 鼻から + 鎮静剤なし
  • 鼻から + 鎮静剤あり

そして鎮静剤を使うと 1 時間は動けない。検査状況によっては 30 分動けないこともある。
健康診断のときのような食事時間の制限があって、持ち物としてティッシュは必須、ということですね。

鼻からの方が楽であるという前情報をよく聞くので "鼻から" 、当日変更できるならということで拘束時間の短い "鎮静剤なし" を選択しました。

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検査当日

足取り重く病院に行き、まだクーラーも効いていない病院に到着して受付をすませて待機。
コロナの影響で検査着はなく、ロッカーに荷物とスマホ、腕時計をしまって病室へ IN しました。美人の看護師さんが 1 人と、私と電話で会話したおばちゃん看護師さん、若い男の先生 (胃カメラを操作する方) の 3 人が既にいました。
しばらく待っていると診察室のカーテン越しから 「あ!電話で電子さんに採血するってこと伝えてなかった!」 とかいう不穏な言葉が聞こえつつも待っていると、ついに胃カメラ検査が始まりました。
ちなみにこの時、「すみません、考えた結果、やっぱり鎮静剤ありにしてほしいんですけど」 と美人の看護師さんに伝えたところ 「え。。もう無理ですよ。当日に言われても変更できませんよ」 と言われました。おいまてよ。
(あとで、カーテンの向こうでおばちゃん看護師が 「あ、言ったかも。不安だろうと思ってそんなこと言っちゃったかも」 とか聞こえた。変な気遣いいいから採血も含めてちゃんと説明して……)

前準備

胃の泡を消す薬を飲む

調べてみると 「スポーツドリンクみたいな味」 と出てきますがそんなことはないです。エスプレッソーダや生茶スパークリングなどをおいしいと感じる私からしてもこの薬はおいしくない。飲み込むのつらかった……
スポーツドリンクの説明にこだわるのであれば、そうですね。。
薄めたスポーツドリンクをあっためて、ちょっと片栗粉入れて飲みづらくした感じ、でしょうか。

麻酔

仰向けの状態で左右の鼻の穴にどろっとした液体を流し込まれます。といってもここはまだ鼻の奥まで何かを入れるわけではなく、湯で触れるくらいのところに液体を垂らされて鼻の奥まで流し込まれます。
「のどまで行くので、そのまま飲み込んでください」 と言われて飲み込むと、鼻の奥がピリピリします。以降はずーっとこの感覚がつきまといます。
そう、プールの水が鼻に入った時の感覚が……

「電子さんは右と左、どちらが入りやすいですか?」 と質問をされますが、電子さんは胃カメラ処女なのでそんなこと知りません。
「やったことないんでわかんないっす」 と答えると 「じゃあ右でやりますねー」 と言われて、仰向けのまま、右の鼻の穴にゼリーを流し込まれました。鼻の奥にゼリーが行くのでそれも飲み込む。うん、おいしくない。コーラっぽく香料つけた歯磨き粉を丸のみしたような感じ?これはよくわからない。
ゼリーを流し込まれた後は、ゼリーがたっぷり塗られたチューブを鼻に刺されました。インフルエンザの検査で綿棒突っ込む時よりは浅いです。
が、ここまでの麻酔の作業ね……
全部美人の看護師さんにやってもらってるんですよ……右の鼻にチューブ突っ込んだまま喉にスプレー麻酔をされて放置されるプレイ……これはそういうプレイなんだと思い込むことにしました。

以上で麻酔の工程は終了。鼻の穴にチューブ突っ込んだまま胃カメラの検査台に連れていかれました。当然、美人の看護師さんに。

ついに胃カメラ挿入

検査台に寝かされる私。脳内で 「くっ、殺せ」 とつぶやいていると、おばちゃん看護師に肩をつかまれて 「はーい、力抜いて身を任せてください」 と指示をされました。しかし目の前には胃カメラの先端があり、なんか知らんけど先端が元気に円を描いで動いているw
触手凌辱もので目の前で触手を見せつけられるかのようなプレイング。これ、そういう設定でやってるの?

右の鼻からチューブが抜かれて、立て続けに胃カメラが入りました。
対戦よろしくお願いします。


鼻の中で胃カメラがぐるんぐるん円を描きながら進んでいきます。あの動き、鼻をほじる運動だったのね……
喉の部分まではそこまで不快感は感じませんでした。喉のあたりに来た時点で医者から指示がありました。
「飴玉を飲み込むみたいにごっくんしてねー。はーい、ごっくん」
いや、きつい。それやったらえづくよ?
頑張って飲み込むと、よく言われる オエッ って感じがします。が、耐えなければどうにもなりません。「一番つらいところは終わりましたよー」 という声が救いでした。

挿入中の注意

事前に看護師の方から言われていたこととして 「目を瞑ると、胃カメラの感覚に集中しちゃっておえっ、ってなるので目は開けてください。胃カメラを意識しないでください」 ということがありました。
これはその通りだなと思いまして、常に口の奥に指をつっこまれているような感じがしますので、胃カメラを意識するといけません。
虚無になるのです。呼吸だけを意識しましょう。言うなれば虚無の呼吸です。

私は目の焦点を外し、心を無にして一定間隔で呼吸を繰り返していました。

ガスを入れられたり水を入れられたり

途中でガスを入れたり水を入れたりということがありました。ガスはげっぷをこらえるのが大変、という話がありましたが私はそんなことはありませんでした。
私の感覚では「焼肉食べ放題で張り切ってムリヤリ食べまくったらお腹一杯になって走ったら吐きそう」みたいな感じがずーっと続いて気持ち悪かったです。とはいえ次のステップに行くまでには解消されたので、一時つらいのを我慢するだけです。個人的には地獄のような苦しみではありませんでした。

突然の声掛け

どんどん鼻にチューブを入れられている様子を見ながら心を虚無にしていると、不意に胃カメラを操作している医者から声をかけられました。
「電子さん。」「電子さーん。」「電子さん、聞こえてますかー?」


この状態でしゃべれるわけないだろ!!!!


とりあえず喋れないアピールをするためにこんな感じで手を振りました。
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医者 「あ、はい。じゃあそのままでいいんで話だけ聞いてくださいね。」
レスポンスを期待してたのか…… とりあえずサムズアップで応答をすると後ろのおばちゃん看護師さんから 「この子胃カメラ初めてなのに余裕ねw」 とか言われてました。こっちは必死なんです。話を戻しましょう。

医者 「電子さんねぇ、かいようがあるんですよ」

K A I Y O U ? あぁ、「私は一向にかまわんッッ」 って人ですか。違いますかそうですか。

医者 「潰瘍があるんでこの辺りの細胞を取って検査しますねー。」

どうやら私には潰瘍があるみたいです。そして生検が確定したのでしばらく病院での待機が決まりました。

生検 (細胞を採取する)

細胞を採取する、ということなので痛いイメージがあるかと思いますがそんなことはありません。
私のなかでは生検は口からの胃カメラじゃなければいけないというイメージがあったのですが、それも違いました。
医者が捜査している手元に二股に分かれているところがあって、そこから針金のようなものを通していました。痛みもなければ内臓を触られている感覚もありませんでした。ひたすら虚無の呼吸を維持しているだけで終わりました。ここはそんなに話すことはなかったです。

終焉

細胞の採取が終わったら、少しずつ鼻から管を抜いていく動きが多くなったのでそろそろ終わりかなと思いながらも、油断をせずにひたすら虚無の呼吸。
結構な長さの管を引き抜かれたので終わりを確認したところで 「喉通りまーす」 というお声がけがありました。
抜くときも喉を通った際にえづくような感覚があり、そこからは一気に鼻から胃カメラが引き抜かれました。

お疲れさまでした!!!

検査後

検査後は鼻が痛いとよく聞きますが、私の場合は痛みはありませんでした。やっぱり若いお医者さんが上手かったんですかねぇ。
ずーっとプールの水が鼻に入ったときのヒリヒリする感じがしていました。一方で思ったよりつらかったのが、鼻をかむことができないということでした。
鼻が麻痺しているのか、右の鼻からすごく鼻水が出るのですが、鼻をかむと出血する可能性が高いらしくそのままでいるように言われました。(結局この日は 1 日中、右の鼻にティッシュ詰めてましたw)





その後の検査結果

どうやら私は十二指腸潰瘍だったようです。これから療養期間に入りますが、食事制限がつく以外は普通に仕事します。
これを口実に休職したいですねぇ、という気持ちもありますが、、まぁ、頑張ります。
2 週間後に原因がわかるらしく、そのときにガン性の潰瘍なのかどうかも発表があるみたいです。ドキドキですね。

余談

今回の胃カメラ検査を受ける際に、病院側でいろいろとちゃんとして欲しかったことがあったので書き留めてみた。

  • 血液検査があることを伝え忘れた
  • 鎮静剤について言ってたことと違う
  • 血液検査あるとか言ってたのにやらないでお会計までいった。
    (『今日は胃カメラと血液検査で XXX 円です。』『え、やってないですけど』という会話が発生)
  • お会計後の説明用紙を見たら夕食の時間は 20 時までと書いてあった。

    いやぁ……ほんとちゃんとしてください。。。

2021/8/13 潰瘍は悪性ではありませんでした

検査の結果、悪性の潰瘍ではないことがわかりました。癌とかじゃなくてよかったです。やっぱり検査って大事ですね。