私は 1 年のほとんどをテレワークで勤務しています。
その時には会議用スピーカーと Surface Headphones2 をこれまで利用していましたが、故あってヘッドセットの買い替えをしました。
そこで手に取ったものが、Oladance wearlable stereo でした。
今回は Oladance wearlable stereo を 2 週間使ったレビューを行います。
- Oladance wearlable stereo とは
- 開封の儀
- 装着感
- Oladance wearlable stereo のメリット
- Oladance wearlable stereo のデメリット
- まとめ : おおむね満足。推せる
Oladance wearlable stereo とは
一言で言うとマイク付きのワイヤレス イヤホンです。
ワイヤレス イヤホンというと、AirPods のように耳に引っ掛けるタイプと、耳に入れるカナル型を思い浮かべる方がほとんどだと思われます。
ですが、Oladance wearlable stereo はそのどちらでもなく、耳たぶにひっかけるような形のイヤホンです。
スピーカーを耳元に近づけて音を鳴らしているような感じ。
おまけにカタログ スペックでは、満充電からの利用でおよそ 16 時間利用することができるとのこと。
丸 1 日仕事で利用しても十分なバッテリー性能になっています。
開封の儀
箱は結構細長いタイプ。
箱から取り出した外観はこのように細長く、眼鏡ケースを 2 周りくらい小さくした感じです。
ケースの背面 (?) には USB Type-C のポートが 1 つだけあります。
注意点としては、このケース自体にはバッテリーが搭載されておらず、あくまで充電用のクレードルとしての用途のみになります。
ケースを開けた時がこのような感じです。
今回は暗めの色ということでブルーを選択しましたが、光沢感が強く豪華な雰囲気。
映り込みに配慮して写真撮るのがちょっと大変だったくらいです。
そして地味にポイントが高いところなのですが、ケースにちょうど親指をひっかけてフィットするくぼみがあります。
このおかげでケースのフォルムはスマートですがケースが開けづらいということはありません。
装着感
実際に耳につけたときの状態はこのようになります。
(真横向いて自撮りってすっごい難しいっすね……)
耳の後ろにある重りのようなものがいい感じに重心を調整してくれているのか、耳に載せているだけなのに安定感があります。
このつけ方の場合、Oladance wearlable stereo の上に眼鏡のつるを置いているイメージです。
そして私はつるの短い眼鏡を持っているので、それを付けた時とも比較してみます。
このスタイルすっごくいいです。
それぞれが一切干渉せず快適です。
ちなみに、つるなし眼鏡についてもレビューをしていますので、これが気になる方はぜひご参考にしてください。
出社するときに 「変わった眼鏡してるね」 って突っ込まれます(体験談
Oladance wearlable stereo のメリット
ここからは自分で使ってみてイケてると思った点を挙げていきます。
音楽鑑賞用ではなく、1 日中音声通話をつなぐ目的で購入していることもあり、音楽鑑賞観点のレビューは少なめです。
バッテリーの持続時間
バッテリーの持続時間はかなりすごいです。
カタログ スペックの 16 時間とまではいきませんが、半日ほど利用可能です。
私の場合、始業から就業までずっと Teams のミーティングに入っており、通話している状態で利用しています。
何度か時間の計測をしていたのですが、ある日の計測結果は以下の通りになりました。
- 9:00
利用開始 - 18:45
バッテリーが少ないことを知らせる音が鳴る - 19:45
もう 1 度バッテリーが少ないことを知らせる音が鳴る。
このタイミングで音声が細切れに聞こえることがある。 - 20 時ちょっと過ぎ
バッテリー切れ
この時間の計測をしていたときは昼休みなどのタイミングで充電を行っていません。
この結果から、丸 1 日オンラインのミーティングに参加していたとしても、およそ 11 時間ほど連続使用ができるとわかりました。
外耳炎になりにくい
これまでヘッドセットやカナル型のイヤホンを使い分けていましたが、よく耳が蒸れたりして外耳炎になることが多かったです。
Oladance wearlable stereo はイヤーパッドで耳を覆うことも、耳の中にイヤホンをいれることもありません。
なので外耳炎の心配なく 1 日中装着できます。
スピーカーとマイクの音質もそこそこ
これは WF-1000 MX4 や、前に使っていた Surface Headphones2 との比較になるのですが、遜色なくリモートワークに利用できます。
実際にミーティングの参加者に聞いてみたところ、「いつもどおりクリアな音声です」 と言われるほどの音質です。
普段は Surface Headphones2 という、大きめのオーバーイヤーのヘッドホンを使っていました。
が、かなり小型化してそれと変わらずのマイク音質と考えるとなかなかスゴいやつなのではないでしょうか。
実際スゴい。
長時間つけても気にならない
これは公称している無いようですね。
ガジェット系 YouTuber の方々も 「最強」「つけていることを忘れる」 などの絶賛ぶり。
実際に商品提供してもらってる以上、多少のリップサービスはあると思いますが、ちょっとこれは誇大広告が過ぎる印象です。
自腹レビュアーなのでぶっちゃけると 、つけてることを忘れるなんてありえないです。
耳に引っ掛ける形でイヤホンをつけているので、ちゃんと物がそこにある感覚はあります。
これまで使ってきた中でつけていることを忘れたなんてことはありません。
ですが、耳にかけるシリコンの部分がかなりいい出来で、「つけていても違和感がない・疲れない」 という言い方が正しいと思います。
周りの音がはっきり聞こえる
これは本当にすごいです。
ここ最近は週 1 回出社するワーク スタイルで、会社にいると 「自由電子さん、ちょっと今いい?」 みたいに声をかけられることがあります。
Oladance wearlable stereo は耳元にスピーカーを近づけた感じで、外の音を一切シャットアウトしません。
スピーカーで音楽を聴いていたり、店内放送が流れているところでも周りの人と普通に会話していますよね?
その感覚と思っていただいて遜色ないという印象です。
※ 流石にイヤホンの音量上げてたら話しづらいので、音量は調節ください。
Oladance wearlable stereo のデメリット
残念ながら完璧な製品は無いので致し方なしですが、気になったポイントがみなさまの気になるポイントと一致していることを祈りながらご紹介します。
ケースに充電機能がない
この製品トップクラスの不満です。
ケースが存在しており、オン・オフはケースからの出し入れで制御しています。
が、ケースの意義はそれと充電ドックとしての用途だけです。
よく見かけるワイヤレス イヤホンのように、ケースに入れるだけで充電が始まるという機能は存在しません。
お値段が 26000 円もするのに。
気づかずに買うと不便を被るのでご注意ください。
しかも充電ケースが実現できないのではなく、別売りで販売されており、お値段は約 7000 円。
ということは充電できるケースをセットにするとお値段なんと 33000 円です。
そして充電ケースを購入しても結局 Type-C ケーブルを接続する必要があり、無線充電ができません。
通常の 30000 円越えのワイヤレス イヤホンと比較するとこれくらいの機能はあるでしょ、という機能がゴソッと削ぎ落とされている印象が拭いきれません。
物理的にマイクミュートができない
充電ケーブルの次に不満なのがこれです。
Surface Headphones2 の場合、物理ミュートができました。
(オンライン ミーティングのアプリとは一切連動してませんでしたが……)
ですが Oladance wearlable stereo は物理ミュートができません。
せっかく付け心地がよく、離席しながらでも会議が聞けるというメリットを十分に享受できるのですが、離席中に話しかけられると急いで席に戻ってミュートの解除をしなければなりません。
上述した 「最強は誇大広告」 と私が考える理由がこれになります。
この機能が欲しいがために Linkbuds UC とか買おうとしてたくらいなので、ちょっと期待外れでした。
バッテリー切れを知らせる音が大きい
全然違和感なく仕事していたら突然大音量で聞こえてきてビクッとなることがあります。
しかもこの音、会議側のボリュームを絞っていても変わらず大きい音で聞こえてくるのです。
慣れの問題だと思うのですが、使い始めは要注意です。
(9:00 - 18:00 なら全然もつので定時退社するのが 1 番のソリューション)
マスクに絡まる
耳に引っ掛ける製品なのでこれはどうしようもないんですけどね……
これまで私は Oladance wearlable stereo を付けた状態でマスクを外す時に、マスクだけを外せた試しがありません。
マスクを外そうとすると必ずイヤホンが一緒についてきて、結果このようになります。
これは製品不満じゃなくて仕方ないことですが、地味にイラっとします。
マスクを外す時は一旦 Oladance wearlable stereo を外してからにしましょう。
音漏れは不可避
音は結構漏れます。
普段ヘッドホンやカナル型のイヤホンで音楽を聴いている音量で設定すると結構がっつり漏れます。
歌詞が聞き取れるくらいには漏れます。
本格的に音楽を聴きこみたい!ASMR を楽しみたい!という用途には全く向きません。
作業用 BGM や外でのアクティビティ、私のようにオフィスで使うなど、周りの音を聞きながら何かをしたいときに使うようにしましょう。
まとめ : おおむね満足。推せる
メリットとデメリットを 5 つずつ挙げましたが、結論としては私は現状満足です。
デメリットもありますが、概ねの内容は 「この値段ならもう少しこういう機能を……」 というもので、今の機能そのものに対する不満が無いです。
会社の同僚数人にも勧めてみましたが 「いい値段しますねぇ。よさそうだけど悩むなぁ」 と、即決に至らないことからもそんな感じなのかと。
まぁ、オーディオ趣味じゃなければイヤホンに 26000 円は普通に高いです。
これまでは AVAYA の会議用スピーカー + Surface Headphones2 を使い分けていましたが、Oladance wearlable stereo 1 つの運用で今は全然問題ありません。
今後の期待としてはバージョンアップでマイクのミュート切り替えができるようになれば嬉しいです。
充電ケースを買ってどれだけ利便性が向上するかとかもやってみたいですが、それは今後セールなどがあってお値段が安くなる機会があったらということで……