引っ越しをして、前の家で使っていた食洗機、Panasonic の NP-TSK1-H を取り付けようと分岐水栓の導入を検討していました。
今回の物件の水栓は TOTO 社の TKS05310J です。
調べてわかったのですが、なんとこの製品、対応する分岐水栓が存在しないのです……
ここまで設置が完了しているものの、食洗機が使えないのであれば手放してタンク式を買う他ないんですかねぇ???
※ 食洗機を載せているメタルラックはここに置くためだけに買い直しました。
と半ばキレ気味にヒントを探すべく YouTube をザッピングしていたところ、よさげな方法があったことから私も参考にして食洗機の導入にチャレンジしたというのが今回の内容になります。
TKS05301J に関するブログは見つけたものの、今回の私の家で使われているものと型番は類似なれど、本当に使えるのか。
ということの備忘録としてこのブログを残します。
材料
作業の備忘録を残す前に、今回使った材料を紹介します。
簡単に言うと、水道の口の部分から分岐するための金具と、分岐した先で食洗機の給水ホースを取り付けるためのニップルになります。
まずは必須の材料となる、分岐するための金具とニップルがこちら。
部品の取り付け時には、水漏れ防止のためにモンキーレンチで締め直しが必須になりますが、今回私は以下の工具で代用しました。
最後に、これは予備の部品になるのですが、上記の金具についているパッキンだけでは隙間が埋めきれなかった時のために、パッキンを用意しておきました。
ただ、私の行った手順では予備のパッキンは使わずに終わりましたので、何かあったときに対処できるようにしておきたい方は準備しましょう。
実際に作業をする
それではここからようやく作業手順をご紹介。
今回ご案内する手順は、あくまでも筆者がトライしてうまくいった手順のご紹介になります。
当ブログを参考に自ら作業をやってみてうまくいかなかった時や問題が生じた場合は如何なる責任も負いません。
自信が無い方や記載している手順がピンとこないという方は有識者やプロにご相談することを推奨します。
1. TKS05310J の蛇口部分を外す
この水栓の蛇口部分には、横一線に溝があります。
※ 見やすいように外した後の部品の写真を掲載しています。
ここに 10 円玉を挿して回します。
結構簡単に外れます。
2. 分岐するための金具 (SBA021C) を取り付ける
作業の説明の前に、まずは SBA021C の金具の説明をしましょう。
- 上: 水が出てくるところ
- 真ん中: 食洗器とつなぐところ
- 下: 蛇口とつなぐところ
では作業に戻りましょう。
蛇口とつなぐところに、同梱されている黒いパッキンを置きます。
この状態で蛇口に接続し、回して固定します。
固定できました。
3. 分岐するための金具 (SBA021C) の固定部分を工具でしっかりまわす
モンキーレンチなどを使って SBA021C の根元にある部分を回してしっかり固定します。
※ この工程を決して省略しないでください。最悪水漏れします。
ただネジ部分を回すだけの地味な作業ですが、水回りの施工は少しの隙間から水漏れをしたりするもの。
問題が起きると厄介になるのでしっかりと作業をしてください。
そのために敢えて "2. " の工程と分けて記載させていただきました。
4. 分岐の確認と水漏れの確認をする
まずはレバーを下に向けた状態で水を出して、蛇口から通常通りに水が流れるかを確認します。
ここで分岐するための金具 (SBA021C) との接続部から水漏れする場合は以下の項目を確認してください。
- 金具はまっすぐついているか
- 工具でしっかり締め直して水漏れが解消するか
解消しなければ、予備で買ったパッキンを使って隙間を埋めて、金具を固定することになるかと思います。
が、申し訳ありませんが当ブログではそのような状況に見舞われていないため、その点の対処には言及しません。
一旦水を止めて、レバーを上にあげて、水を少し出して横から水が出ることを確認します。
私はここで太字の部分でやらかしをしています。
一旦水を止めて
水を流したままレバーを切り替えた際に、中途半端な位置にレバーがあることで、横から水がすごい勢いで吹き出します。
ホースに水を流して口をつぶすと勢いが強くなる、あの現象です。
後片付け大変でした……水を少し出して
一気に水を出した結果、横から大量の水が出て水浸しになりました……
この後片付けが今回の一連の作業で最も大変でした……
賢い皆様は節度をもってテストしてください。
そしてテスト後は新たな水漏れが起きた際にすぐ気づけるよう、SBA021C の濡れた部分はしっかりと拭き取ってください。
5. ニップルを取り付ける
ニップルの取り付け方はパッケージに書いてあるため、正直あまり説明することはありません。
ニップルのこの紙を外して……
取り付ける。
これはとても簡単ですね。
6. ニップルの固定部分を工具でしっかりまわす
これも "3. " と同様にかなり大事なので別枠で。
根元の部分を工具で回してしっかり固定します。
※ この工程を決して省略しないでください。最悪水漏れします。
しっかり固定した後は 一旦水を止めて、レバーを上にあげて、水を少し出して横から水が出ないことを確認します。
今回はニップルによって水漏れを防げているかを確認するための確認になるので、水が出ないことが大事です。
この時、取り付けた金具の隙間からわずかな水漏れも発生していないことを確認してください。
7. 食洗器の給水ホースを取り付ける
ようやく最後の手順。
給水ホースを取り付けて終了です。
お疲れさまでした!
ちゃんと取り付けた食洗機は運転テストをしてくださいね。
取り付けてみた感想
分岐水栓があればそれに越したことはないのですが、今回は分岐水栓が存在しなかったため苦肉の策で導入しました。
ですが作業時間はおよそ 30 分で完了したので、特段問題が発生しなければ割と手軽にできてしまいます。
欠点としては、食洗機を利用している際、給水のタイミングで水を出しっぱなしにして食洗機側に分岐水栓を切り替えなければいけません。
つまり食洗機利用中は水が使えないタイミングがあります。
その点が許容できる方にとっては分岐水栓以外のもう一つの選択肢としてかなりいいのではないかと思います。
よい点としては、蛇口に分岐金具が取り付けられれば良いので、水栓にあわせた分岐水栓を買う必要がありません。
そのため引っ越しを頻繁に行い、都度分岐水栓を用意しなければならないという方にとってもよい選択肢だと思いました。